英文ライティングの効果

日本人は文章作成が苦手

夏休みの宿題の読書感想文から、仕事での文書作成や会議での意見発言まで、多くの人が苦手意識を持っているのではないだろうか。自分もそのうちの一人だ。日本の文化に「空気を読む」というのがある。なんとなくの雰囲気でメジャーな意見に賛成したり、理由なしに問題の良し悪しを決めたりする点だ。その為、深く追及されると理由が答えられない。答えられないので苦手意識が芽生え、自分の意見を言う場を避けるようになる。結果として自分の意見を持てなくなる。

日本の教育では自分の意見を持つこと、それを誰かに伝える方法について指導を行っている場所が少ないと感じる。少なくとも自分は学生時代に教わった記憶がない。なので、作文の書き方が全く分からず非常に苦労した思い出がある。

文書作成については、社会人になってから上司に指導されたり、研修に参加したりして学んだが、英語のライティングの練習を継続して行っていたことが上達に繋がったと感じる。文書が書けるようになると、思考が整理でき、筋道を立てて自分の意見を相手に伝えられるようになる。

 

自分の意見の整理の仕方

1.書き方のセオリー(PREP法)
①P(Point)結論は何か
 ⇒ YESなのかNOなのか、好きか嫌いか
②R(Reason)理由は何か
 ⇒ なぜYES(またはNO)と思ったのか
③E(Example)
 ⇒ 例を出す、または根拠を示して説明する
④P(Point)結論の再主張
 ⇒ 理由を踏まえたうえで、再度自分の主張を伝える
例文)問:本を読むことは良いことか
 P:良いことだと思う
 R1:読解力が付き、文章を正確に理解できるようになる
 R2:知識の幅を広げることができる
 E:例えば、本を多く読んでいる人は、理解力が早く問題の本質を見つけやすい
   また、知識が豊富でどんな話題でもついていける
 P:これらの理由の為、読書は良いことだと思う
2.シンプルに書く
話したり書いたりする中で、色々な側面に考えが及んでしまい、冗長になってしまうことがある。その場合は、一番伝えたいことは何かを考えるようにする。不要な修飾語や補足説明は省いて短くする、あるいは要約する。
例)例文:朝起きたら9時過ぎていて、学校に遅刻してしまったので先生に怒られた。
 シンプルにした文:学校に遅刻して先生に怒られた。

ライティング練習の効果

書き方のセオリーを知るだけでも効果はあると思うが、個人的に感じるライティングの効果は大きく以下2点。
①アイディアを整理する習慣ができた
②自分の意見を考えるようになった
また、トピックについての関連知識無しにゼロから理由を考えるのは難しいので、最低限のインプットをすることも効果の一つと言える。
ただ、一瞬で理由を考え、整理して伝えるには、まだまだ訓練が必要だと感じている。

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